出会いは密室で[完]




「好き...っていうのは、親戚として...だって」



とゆうか...

なんであたし
こんなこと伝えに来たんだろ...。



台詞を言う途中で

そんなことを考えていた。



「じゃあ、あのキスは?」


「だ、だからそれも...冗談だ...って……」


「...ふーん......」




……。



それから沈黙が続いて、


何分後かに
桐野くんが口を開いた。




「...なんでそんなこと、言いに来たんだよ」


「そ、それはッ...」


「俺が気にしてるとでも思った?」




ドクンっ…ドクンっ…。


なんだろうこの感覚は。




胸が...痛い。




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