出会いは密室で[完]





それでもやっぱり、

無邪気な南の表情見てると...



家族...なんだよね。



「ったく...しょうもねー母親」


南はおばさんが
さっき座っていたあたしの隣の場所に座った。



「あれ、おばさんは?」


「あっちあっち。」



南の指差す方向を見ると

あたしのお母さんたちと一緒に
トランプをして盛り上がっていた。




そうして



こんな楽しい時間は
どんどん過ぎていって、


みんなが家に帰る頃


例のおばさんが言った。



「私ら、春になったらこっちに引っ越してくるから」




「えぇ?!」




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