出会いは密室で[完]





待って...


吸い込まれそうなんだけど...。




「ちょ...優科ちゃん?」


「あっ...」



1人の女の子の声で
我に返ったあたしは、


彼から目をそらして、
顔だけを熱くさせて下を向いた。




「なんだよお前らー、なんかいい雰囲気じゃね?」

「ヒューヒューッ」



ずっと黙っていると
周りの男子がはやしてきて、



桐野くんはその人たちを睨んで
あたしたちの教室を出た。





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