出会いは密室で[完]
「おばさん、風呂空いたけど」
このタイミングで南登場...。
「そう?じゃあお母さん先に入っていい?」
「どーぞ」
若干ふくれっ面のあたしは、
お母さんに背を向けて応えた。
「南くん、あとはよろしくね」
「あ...うん」
―――――――ガラガラガラ...
古いお風呂の扉が閉まる音。
その後聞こえるのは
沈黙がまぎれるように
付けているだけのテレビの音。
ジューー……。
そして後ろで
お母さんの代わりに料理をする南。