出会いは密室で[完]
「あのさ...」
南が
後姿のまま話しかけてきた。
「ん?」
てゆーか...
南、最近おかしい...ような気がする。
『俺はいつでも、お前の味方だから』―――――
あのときからかぁ……。
「あいつ...とは、どうなった?」
「...桐野くん……?」
「うん。」
桐野くん...。
その名前を出すたびに
あのときの絶望と
たまにくれる
優しい笑顔がフラッシュバックする。
はぁ……。
そのたびにあたし、
なんかモヤモヤしちゃうんだよ...。