出会いは密室で[完]




そういえば...



今日、

なんであたしと
ずっと目を合わせてたんだろ…。



もしかして

なにか伝えたかった...とか?



いやいや
『もう俺に関わるな』って

向こうから言ったんだよ?



そんなわけ……



「聞いてんの?」


あたしの回想を
南の低い声が遮った。


そしていつの間にか
料理を終えて

あたしの目の前に座っている...。


「ご、ごめん…。」


「で。どうなの?あいつとは」


「...。別に話してはない……。」


「話して『は』って。他になんかしたのかよ」




あ。

しまったぁー…。




「や...別に、なにもないけど」


「んな顔してないけど?」






< 208 / 367 >

この作品をシェア

pagetop