出会いは密室で[完]
そういえば...
今日、
なんであたしと
ずっと目を合わせてたんだろ…。
もしかして
なにか伝えたかった...とか?
いやいや
『もう俺に関わるな』って
向こうから言ったんだよ?
そんなわけ……
「聞いてんの?」
あたしの回想を
南の低い声が遮った。
そしていつの間にか
料理を終えて
あたしの目の前に座っている...。
「ご、ごめん…。」
「で。どうなの?あいつとは」
「...。別に話してはない……。」
「話して『は』って。他になんかしたのかよ」
あ。
しまったぁー…。
「や...別に、なにもないけど」
「んな顔してないけど?」