出会いは密室で[完]
この状況って...。
ガラガラッ――――――
「ハァ~ッ。いいお湯だったわぁ~」
誰かに見られたらまずいんじゃない?...
とか思った瞬間。
「あんたたち...なにしてんの?」
お母さんに見つかった。
あたしたちは
すぐに姿勢を元に戻した。
「優科がホントのこと言わないから。」
「言ったじゃんっ!」
「はいはいはい。」
そう言って
手を叩いたのは、
あたしたちの横に
手を腰において立つお母さん。
「優科はうそつかない。そんで、南くんは...。」
「南は?」
「なにがあっても負けるな!」
「なに言ってんのお母さ...」
「わかりました。」
おい南ーー。