出会いは密室で[完]
ストン。
桐野くんがあたしの隣に
静かに座った。
あれ…。
なんか、これって...。
近すぎませんか...?
ドキンドキンドキン―――――――
な、なにこれ、なにこれ?!
心臓の音が漏れてしまうほど
大きくなっている。
「なに緊張してんの」
「へ?」
「心臓抑えたりなんかして。」
「や、これは...ただ……」
上手く誤魔化せそうな
言い訳が全然出てこないよ…。
言い訳…?
てことはなんだ。
緊張...してるってこと?