出会いは密室で[完]





「南ッ...!!」



しばらく放心状態だったあたしも

我に返った瞬間、
周りの人たちを避けて



一目散に

頬をかばって
地面に座っている南の元へ駆け寄った。




「...どうしたの?」


「……なんでもねーよ」


「南!!」


「優科には関係ねーからッ」



ドクンッ――――――――――



『関係ない』


そのフレーズを聴いた瞬間、
頭の後ろの方で


図書室の事がフラッシュバックする。




< 227 / 367 >

この作品をシェア

pagetop