出会いは密室で[完]
「ふーん」
南はバカにしたように
鼻で笑った。
「半身浴してくる。」
ダイエットなんて
してないっつーのっっ。
でも...
やっぱもう少し痩せなきゃなぁ。
昔はそんなこと
気にしたことなかったのに。
洗面所の全身鏡を見つめながら
そんなことを考えていた。
――――――――――
そのころ南は床に寝転がって、
右腕を瞼の上にかぶせた。
「全然、わかってねぇ...。」
そして寝返りをうつ。
「理性保てねーっつの…」