出会いは密室で[完]



もしかして。

女慣れしてる...とか。


「あり得る…。」

「は?」

「ねぇ、桐野くんって彼女いるの?」



あたしはつい、
彼の方を向いて身を乗り出した。


ドックン、ドックン…。


なんだろうこの緊張感...。



ただ桐野くんの回答を
待ってるだけなのに...。



さっきから...

ほんとあたし、ずっとおかしい。



「いるよ」



< 26 / 367 >

この作品をシェア

pagetop