出会いは密室で[完]





恥ずかしすぎるよ……。




桐野くんの吐息と

香りを近くで感じて



恥ずかしさと同時に
余計顔が真っ赤になるのが分かる。




「...んな顔すんなよ……」


「へ……?」


俯いている桐野くんの声は

目の前のあたしにも届かなかった。



「...もう知らねー……」



ひゃっ?!


やっと我に返ったと思った瞬間、


あたしの頭は大きな手に抱えられて

あたしの唇は
彼の唇に吸い付けられた。




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