出会いは密室で[完]




ハァ...ハァ...。


どうしたんだろ...。

なにが起きてるんだろ...。



あたしの頭は真っ白で
目も開けることが出来ない。



「...ッん……。」

唇と唇の間の
少しの隙間から


自分の吐息が漏れるだけ。



舌が入ってるわけじゃない...。

あたしの唇を
彼の唇で覆ってきたり、

ときどき唇同士をあわせてるだけ.....。




「......ッや...」



なのに……。

呼吸する暇も
与えてくれない彼の唇。





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