出会いは密室で[完]




そして


不意に聞こえる



唇と唇とが当たる音。




その音が

誰もいない教室に
こっそりと響き渡る...。



ドキドキなんてゆう言葉じゃ足りない。



もう...


止まらないよ……。




「...。優科?」

「......あ...桐野くん」



名前を呼び掛けられて
初めて我に返ったあたしは



とんでもなく
顔を熱くさせて、視線をそらした。




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