出会いは密室で[完]
翌朝……。
結局...
眠れませんでした。
「優科ー?聞いてる?」
「...ん?」
学校に行く途中、
あたしの左隣に居る茉那は
自転車を右側で押しながら
あたしに尋ねた。
「さっきっからボーっとしちゃって。なんかあったんでしょお?」
「べべ、別に?!」
さすが茉那...鋭い。
挙動不審のあたしを
登校中の生徒がチラ見する。
は、恥ずかし...。
「白状しなさいっ」
はー…。
こうなったら
茉那はどこまででも追求してくるだろう...。
しょうがない...かぁ......。