出会いは密室で[完]
「なーにキョドってんの」
向かい側に座る南が
女の子みたいに
両肘を机において
両手に顎をポンっと乗せた。
「うるさい...」
「てゆーか...このクラスもしかして...」
いきなり目を細めて
顎を引いた南は、真剣な顔つきになった。
「あいつのクラス?」
「あいつ...?」
「イリノくん...だっけ?」
「…桐野くんのこと?」
「あーそれそれ。」
「...このクラスだよ......」
そういえば...
勢いで来ちゃったけど
いま顔合わせたくない人
ナンバーワン。