出会いは密室で[完]
トクン...トクン...
純粋な黒の生地に
金色のボタン。
南と全く同じ格好……。
でも......。
トクン...トクン...トクン...
こんなに……。
いつもと違うなんて
思わなかった。
「優科?」
そういって
首を傾ける動作でさえも
鼓動は叩き続ける。
こんなの...
こんなの反則だ...。
これじゃあ
女の子また寄ってきちゃう...。
あたしは完全に
油断してたんだ...。