出会いは密室で[完]
――――――――――・・・。
「優科が恋ねぇ~…ふふ」
「ちょ、笑わないでよ恥ずかしんだから!」
「だって、嬉しいんだもん」
全部話し終えたあとの
茉那の感想がこれ……。
嬉しいって、おいおい。
失恋したんですけどあたしー…。
「はぁー…世界一短い片想いだよ」
「で。肝心なところ聞きたいんだけどぉ」
「まだ聞くことあるのー?」
はぁ~…。
まだ話さなきゃいけないのかと
若干テンションの下がるあたしに、
茉那は容赦なし。
「その、優科が好きな人って誰?」