出会いは密室で[完]
▼すごい...好き。
あたしが
キス...されてるところ。
桐野くんが来たのに驚いて
周りの男の子たちは全員
あたしから離れていく。
あたしはそのまま
乱れたチャイナ服を
直すこともできず
放心状態で座っていた。
「お前ら...中学の......」
「なんだ覚えてんじゃん。久しぶり、桐野く~ん」
「俺らだいぶお前のこと嫌いなんだよね」
「そうそう。まぁ、有沙は違ったみたいだけど?」
有沙ちゃん...。
桐野くんは
有沙ちゃんの方を向いた。
有沙ちゃんは目線をそらす。