出会いは密室で[完]
ボスッ―――――――
そしてまた
さっきみたいに
あの人はニヤっと口角をあげて
今度は桐野くんに向かって
拳を振りおろした。
「……っ。」
「桐野くっ...」
「いたくねーよ。こんなん。お前に比べたら」
うそ...
真正面から食らったくせに...。
今度は4人で桐野くんに襲いかかってくる。
あたしは必死に抵抗する
桐野くんを
傍観者のように眺めているだけで
なにもできない。動けない。
「もう...やめて......」