出会いは密室で[完]
――――――――――――・・・。
あれ...。
あたしは一体……。
「ここ......」
クリーム色のカーテンが
あたしの眼に映った。
「やっと起きた。」
うそ……。
身体を起こしたその瞬間、
目に入ったのは
まだ学ランを着ている桐野くん。
顔には絆創膏と
ガーゼが所々に貼られている。
この怪我...。
そっかあたし
ひどい目に遭って...。
それで桐野くんが
助けに来てくれて――――――――