出会いは密室で[完]




あたしが...


怪我させちゃったも同然か……。





そして今あたしは
白いベッドの上。


桐野くんは
そのベッドの横の椅子に座っていた。


「保健室...?」

「うん」



気失ってたんだ...あたし……。


まだチャイナ服だし...。




「い、今何時?!」


「んー……。あ、やべ。8時...。」



――――――――――――――…。


ケータイを開いて
桐野くんは「またかよ...」と言っている。



「もしかして......閉じ込められた?」

「たぶんな。」



あたしたちは
図書室のことを思い出して


笑いあった。




< 355 / 367 >

この作品をシェア

pagetop