出会いは密室で[完]
「あたし...嬉しかったんだよ。」
そういって
彼に微笑みかけた。
こんなんじゃ
伝わらないくらい。
すごい...好き。
「...俺がキスしてたも、あいつらと同じ...だった?」
トクン……。
このタイミングでこの男は......。
そんなこと聞いたって...
もうあたしの応え知ってるくせに。
「同じなわけ、ないよ。全然違うよ」
「それって俺のこと、好きってこと?」
トクン...トクン...。
胸の鼓動がおさまらない。
ゴロゴロピシャーン――――――――
そのとき
窓際から放たれた一筋の光が見えて
その瞬間、
プチッと保健室の電気が消えた。