出会いは密室で[完]
いつの間にか
桐野くんもベッドの上に座っていて
足まで布団がかかっている
あたしを
優しい力で抱きしめてくれている。
この匂い...落ち着くな......。
「桐野くんは...?」
「なに?」
「あたしのこと...好き...ですか?」
すると桐野くんは挑発するように
「それ、言って大丈夫なの?」
「...?うん...。」
言っている意味がよくわからなかったけど
一応頷くあたし。
どうしよう...
今頃緊張して......
「...愛してる。もう離さない」
プシュー……。
耳元で囁かれたあたしは
顔を真っ赤にした。