出会いは密室で[完]




校舎側の柱に
背を預けて立っている桐野くん。


その彼に段々近づいていくあたし。


トクン...トクン...。




なんでだろう。

桐野くんに近づくたび、


息をするので精一杯になってる。




そんなことを考えていたから、

あたしは
校舎に上がるための段差に


気付けなかった。



「キャッ…」

「危ねっ...!」



ドサッ――――――――――





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