出会いは密室で[完]
お母さんは
過度なストレスで
仕事中に倒れてしまった。
それから、
身体が弱くなってしまった
お母さんは
短時間で働ける、
パートに出ることにした。
でもそれだけじゃ
生活費と
あたしの進学費用は足りなくて...
「だから、特待生で入ったの...」
「聞けて良かった」
桐野くんの声は
彼の腕の中で響いた。
「今なら、泣いてもいいけど」
その優しい台詞に
ごめんなさい。
と謝って、
思いきり涙を流した。