LOVE TASTE
「"運命の出会い"…」


わたしはそう思ったのに



もう二度と会えないの?



ぽつりと呟いて机に伏せうなだれる雪



そんな雪の肩に美久は手をポンッと置いた



「何へこんでんの!!」




「えっ…?」




「運命って感じたんでしょ?」




「うん…」



「だったらまた会える!!」



ね?っと微笑む美久



運命の人…また会える?





違う!!



「会いたい!!」





絶対見つけてみせる




「そうよ!!

毎日駅前にでも言ってみたら?」




「そうだね!!

美久…」





「何?」





「大好き!!」






「はいはい」




雪のいつもの台詞

だけどいつ聞いてもほんとは嬉しい…



なんて言わないけどね
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