LOVE TASTE
「はぁ…」




わたしは教室から窓の外を見つめてため息をついた





「雪〜、眉間にシワ寄ってる」




友達の"安達美久"が変な顔っと笑いながらわたしの元へと来た






「どうしたの?」






「ねぇ美久…どうしたら恋が出来るのかな?」





「いきなり何!?」



予想外の質問に目を丸くしている美久





「だってさ、最近街中でカップルばっかり見るんだもん」





入学シーズンから約一ヶ月が経った5月


この時期は新しい出会いからか、恋人が多い



このクラスでももう何組かのカップルが誕生している




「雪は理想が高いんだよ」



「よく言われる…」



中学から言われ続た言葉

わたしってそんなに理想高い女なのかな?
< 2 / 32 >

この作品をシェア

pagetop