LOVE TASTE
「美久!!待て!!」
「えっ?ちょっと…元也!?」
男は女の人を気にもせず美久を追いかけ走りだした
「美久!!」
わたしもそう叫び走りはじめた…
その時だった
わたしの視界に飛び込んだ2人の男達
足が自然と止まった
携帯を片手に持った女達が群がる中心にいるその二人組
その一人は
背が高くて…茶髪で…
綺麗な顔立ち
見間違えるはずがない
ずっと…ずっと会いたかった
"運命の人"
「蓮さん…」
わたしはぽつりと呟いた
本当に小さな声で呟いた
だけどその声は蓮さんに届いていた
数秒間わたしと蓮さんの視線は重なっていた