LOVE TASTE
自然と涙が溢れた…




会いたかった


ずっとずっと探してた





今すぐにでも触れたい



抱き着きたい



好きだって伝えたい








だけど…






サヨナラ







わたしは涙を隠すよう俯き走り出した








美久…美久…





蓮さんを掻き消すように
わたしはずっとずっと


心で叫び続けた







駅の外れの細い道






抱き合っている美久と美久の彼氏…




それを見てとりあえずホッとした






二人の雰囲気からしてどうやら何か誤解があったみたい…






わたしは何も言わずそっと歩き始めた






後で美久にメールしよう






…嬉しいはずなのに





それなのに涙が止まらない






どうして…?





わたしは家の近くの公園につきベンチに座った



「はぁ…」



そして深いため息をついた
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