LOVE TASTE
好きだの恋だの
めんどくさいだけのくだらない感情
俺の大嫌いな言葉
「ずっと側に居たいです…」
涙を流し震えるながら呟く雪
突き放すのなんて簡単なのに
それがどうしても出来ない
なんで?
俺病気?
「あの…蓮さん?」
「…」
固まったままの蓮に不安を感じる雪
もしかして迷惑だった…?
って普通に考えたらそうだよね
よく知らない女に好きだなんて言われても
困るだけ…
「俺そういうのよく分かんねぇ」
ぽつりと呟く蓮の声にビクリと肩が揺れる
「好きとか恋とか信じねぇし…どうでもいい」
胸に突き刺さる言葉
分かっていた
これが当たり前の反応
「でも…お前は信じる」
「えっ?」
「放っておけねぇからな」
「あの…それって…」
震える声で紡がれる雪の言葉
「側に居ても良いんですか?」