LOVE TASTE
そしてピタりと美久の弾丸トークが止んだ




「ん?…美久?」





「…でもね最近、」




辛そうな悲しそうな美久の顔に少しだけ心がざわざわとした





「怪しいの」





「何が?」




「彼浮気してるかもしれないの」




「ほえっ!?」



予想外の答えについ大声がでてしまった




「雪うるさい…」




「ごめん…」





周りからの興味や驚きの視線が痛い





「それでさ、美久…証拠とかあるの?」





「はっきりとはないの」




でも…と続けられた言葉と共に美久の目から涙が溢れた





「前…彼の家に遊びに行ったとき女ものの下着があったの


あたしのじゃない…知らない女の」






「そのこと彼氏に聞いたの?」





「まだ…怖くて聞けない」




こんな美久を見たのはじめて


小、中、高とずっと一緒だったのに





「聞いてみないと始まらないよ」





「うん」




ゴシゴシっと豪快に涙を拭う美久





わたしには頑張ってとしか言ってあげられない
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