チョコ色の放課後


職員室で、俺は音楽の先生からチョコをもらった。


義理ですから・・・と何度も言っていたので、俺はそれを信じることにした。



今日のバレンタインは、去年とは少し違っていた。

少しだけ、何かを期待してる俺がいて、腹が立つ。



「新垣先生!お返しちょうだいね!」


「先生!!クッキー焼きました!」


放課後までに、俺はたくさんのチョコをもらった。

一年に一度、女の子が勇気を出すこの日。




俺の肌がまた荒れる。




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