チョコ色の放課後
廊下の窓を閉めようと、窓に手をかけた。

この窓の鍵は、いつも閉めにくい。


「先生!!疲れた顔してるよぉ!」


俺の背後から聞こえた声は、矢沢の声。


また、俺の弱ってる時に声をかけてくるんだから・・・


「疲れたぁ・・・」


俺がわざと作った疲れた表情をすると、矢沢は笑う。


「あははは・・・疲れたときは、チョコだよ!いっぱいもらったんだからチョコ食べて元気出して!」


俺は期待していたんだ。



放課後の廊下・・・


もうすぐバレンタインが終わる。



今日、最後にもらうチョコが矢沢からのチョコだと・・・


少し期待してた。




これは、恋でもなんでもなく・・・

ただ、俺をいつも心配してくれるかわいい生徒だから。





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