ヤンキー愛を誓う
修の笑顔が私には
救いに見えた――
「修!!」
「…なんだー?
また学校サボリ?」
「いーぢゃんっ そっちだって
ひまな大学生でしょ
遊び相手に女子高生」
今まで家にも居場所の
なかったあたしは
ようやく居場所を
見つけられた気がした
修の側にいると安心できた―
「―――あたし弟
殺しちゃってんの」
「小さい頃海に行ったん
だけどその時親に
『ちょっと弟見てて』って
頼まれたの」
「でも少し目を離した
すきに…波にさらわれて
それっきり…」
「それから両親の仲が
悪くなって…離婚したの」
「母親はあたしを憎んでて…
学校のみんなも全部
知ってて…息苦しくて…
どこにも居場所なんかない…」