ヤンキー愛を誓う
――どうして義家に
甘えてしまうのか
分かった
気がした
義家は痛みを知っているから
あたし達が持つ痛みを
分かろうとしてくれるから
バカみたいに必死になって
くれるから
ちゃんと見守っていて
くれるから――
「おーい加那遅刻すんぞー」
「義家すっかりバスの
運転手だねー」
「みんな遅刻しても迎えに
きてくれると思いやがって」
「――ねぇ…義家
もうちょっとだけ義家の
側にいさせてね」