幸せというもの。



「希ちゃんが悪い訳じゃないの・・・
でも、もうあの家には戻らないの、
いや、戻れないの。」



一瞬あの時の記憶が甦った。


「あたしのせいではない」
と言っているけど
あたしには、「貴方が居たから」
と聞こえたように感じた。


「もうっままってば!嘘ばっかり~!」


あたしはあのことを思い出したくなかったのかもしれない。

あのことが関係しているなんて思いたくなかった。

だからといって、出てきた言葉はこれだ。



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