幸せというもの。


「・・・だ、、ぁ、な、なな、、で、、あた、、う、、の、、?」


最初の言葉は声にならなくて、後半も言葉にならないほど、あたしの心はショックと悲しみで溺れていた。


『愛し合っていたんでしょう?
二人は自分たちの子供を大切にしようとか思わなかったの?
だったら、なんであたしを生んだの?』


そう言いたかったんだ。
でも絶対伝わってないよね?

離れたくないからあたしを見捨てるの?
そんなの絶対におかしい。


それに“希ちゃんが悪い訳じゃない”って言ったけど
今の話で、すっごくあたしが面倒で邪魔だったということが全て分かったしまった。


当然涙も出る。
しかし視界はぼやけていたけど、確かに見えた。





悲しい表情をしているけど心は笑っていた。






< 16 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop