幸せというもの。
あの人。
「はぁ~やぁーっと終わったよ~。」
現在あたしは教室の自分の席にいます。
すると咲那ちゃんも納得したのか、
大きく頷いて・・・
「だよね~。なにが
『えー、暖かい日差しがまるで
貴方たちを迎えたような・・・』
てさ、なんだよって感じだよねー!」
咲那ちゃんは校長先生の
言い方を真似しながら
ふざけていた。
やっぱ咲那ちゃんは飽きないなー・・・
咲那ちゃんは中学でも結構
人気者だったらしく、
人々を一瞬のうちに引きつけてしまう。
そしてなにより、一緒にいると楽しい!
あたしは、初めてあったときから
そんな咲那ちゃんに憧れていた。
「希ちゃんの席と近いのは嬉しいけど
一番前っていうのが超最悪ー。」
咲那ちゃんは三組の女子で、
一番出席順が早かったよね。
確かにあたしも前の席は苦手だ。
まあ、あたしも似たような席だけどね。
しかし話が盛り上がろうとした瞬間、
高い声とともに前の方のドアが開いた。