幸せというもの。
しかし、このHR中一言も喋っていない人がいた。
それはあたしの隣の人なんだけど、
気になってしょうがなかった。
笑顔なんて一つもなくて、ずっと無表情。
「あ、あの・・・」
あっやばい!思わず話しかけちゃったよ!!
「ん?何」
素っ気ない返事が返ってきた。
で、でもあたしはめげないもん!
そのとき。
あの時の記憶が甦った。
【でもこんなことで落ち込むのは、
あたしらしくないよね!!(笑)】
今の言葉とよく似た言葉を発したからか
嫌な記憶が久しぶりに思考をぐるぐるさまよう。
「・・・・・・あ、ご、ごごごごめん!!
え、ぇえっと、な、名前!なんていうのッ?」
や、やばい・・・声が震えてるよぉ・・・
お願いだから今だけは思い出さないで!!!
「おいおい、噛みまくり(笑)
俺は赤坂直十、東解中から来た。
呼び方は「さん」意外なら
なんでもokだから。」
「あ、あたしは如月希。
あたしはあだ名でも何でも良いよ。
ん~じゃ、じじゃあ・・・赤坂君でいい?」
あ、良かった。少しずつ震えも止まってる・・・
これだったら不自然に見えないよね。
「は?なんで赤坂"君"何だよ?」