〜コ―ルセンター〜
−面接.2−
会議室には6、7人の老若男女達が既にスタンバイしていた。
緊張しているのだろうか・・・。
みな、神妙な面持ち。
僕の歩んで来た道には結構あたり前?の様に居た
「こいつ、アホだな。」
と思われる感じで待っている人は一人もおらず、思い思いの服装できちんと座っていた。
「んっ?!」
ここでいきなりショッキングな出来事!!
「オレはこれで良かったの?!」
その日の僕の服装は、薄緑色のブイネックのTシャツ、白いパーカーの様なジャケット、
そして、チノパン。
家を出る前に、「結構落ち着いた服装だな!よしよし。」と頷いていたのが遠い昔の出来事のよう・・・
なんだよこの服装!!
身軽なことがウリですか??
急に自分の服装が恥ずかしくなって来てしまった。
それは、リクルートスーツの様なモノを着込んだ男女のせいだった。
「だって、電話した時に私服でいいって言ってましたよね・・・?」
それでも自分の判断でリクルートスーツを着込んだ彼らは、その時の僕よりも数段「まとも」。
社会的には「常識人」であったことは言うまでも無い。