〜コ―ルセンター〜

−面接.2−


会議室には6、7人の老若男女達が既にスタンバイしていた。



緊張しているのだろうか・・・。

みな、神妙な面持ち。



僕の歩んで来た道には結構あたり前?の様に居た


「こいつ、アホだな。」


と思われる感じで待っている人は一人もおらず、思い思いの服装できちんと座っていた。



「んっ?!」


ここでいきなりショッキングな出来事!!


「オレはこれで良かったの?!」



その日の僕の服装は、薄緑色のブイネックのTシャツ、白いパーカーの様なジャケット、

そして、チノパン。



家を出る前に、「結構落ち着いた服装だな!よしよし。」と頷いていたのが遠い昔の出来事のよう・・・



なんだよこの服装!!

身軽なことがウリですか??


急に自分の服装が恥ずかしくなって来てしまった。



それは、リクルートスーツの様なモノを着込んだ男女のせいだった。




「だって、電話した時に私服でいいって言ってましたよね・・・?」




それでも自分の判断でリクルートスーツを着込んだ彼らは、その時の僕よりも数段「まとも」。

社会的には「常識人」であったことは言うまでも無い。

< 3 / 11 >

この作品をシェア

pagetop