私だけ⁉のMy. ROMEO♥
夢のはじまり
桜が、キレイに舞う道。
楽しそうにみんなが掛けて行く。
私も、この春高校デビュー。
山田楓春
自分でも分かってる。地味で目立たないことくらい。
いつも三つ編みだし、メガネで、最近「モテ期」とか聞くけど、一回もモテたことはない。
高校に入ったところで何も変わらない。そう思ってた。
あなたに出逢うまで。
私の通う、学校は「くらら高校」
変わった名前だけど、制服のカワイさと、自分で言うのもなんだけど
私は、少し勉強が、出来るから、ちょっとレベルが高いところを受けてみようと思って受けたら、見事合格した!
嬉しいんだけど、不安も多い。
友達が言うには、けっこうイケイケ⁈な人が多いみたい。
私、逆に浮かないかなぁ⁉
そう思いつつ門をくぐった瞬間、誰かが、私を、後ろから抱きしめた。
「キャッ!」
びっくりして後ろを横目で見ると、、、
私みたいな、男の人に興味が無い人でも、カッコイイと思ってしまう
ほどちょーイケメンがいた。
私は、顔を赤くしながら勇気をふりしぼって言った。
「あ、あのっ///ど、どなたですか?」
するとちょーイケメンが、良い匂いのする髪の毛を私の顔に近づけて耳元でささやいた。
「うるせぇんだけど」
この人、勝手に人の事抱きしめといて、なんか怒ってる。
こ、こわい。
私が、泣きそうになっていると、今度は子犬のようなカワいく甘い声で、
「僕はもう君から離れない。だって大好きだから♥」
その途端、私は、思考回路が停止し、意識を失った。