超短編 『夢』 3
タクシーに乗っているうちに眠くなってしまい、ウトウトしたようだ。


***

目が覚めた。

周りには医者や看護婦がいる。
ここは病院なのか。

「あっ、気がつきましたか。良かった。」
「もう大丈夫ですからね、、、」

また、眠ってしまった。

***


で、ヘンな夢を見た。

夢の中で、夢を見るなんておかしいな。
でも、見たんだからしょうがないよな。

その夢というのが、病院で治療をうけているんだ、俺が。

医者や看護婦に囲まれているようだった。



でも、少しうとうとしただけだから、
それ以上は覚えていない。

タクシーは都会に入り、大きなビルの前で止まった。

「着きましたよ。お客さんはここへ来ることになっていたんだよ」

「料金は?」

「いらないよ。また、次のお客さん迎えに行かなくちゃならないんで」
運転手はそういうと、走り去った。
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