私とアイツの生活日記☆
-パァンッ


応接室のドアを閉めた瞬間、乾いた音が響いた。


「なんでっ…あんな目に遭ってまであたしを助けたのよ!?」


麗亜が流美に、頬をぶたれた音だった。


「…分からないの??」


…初めて麗亜を怖いと思った。
冷たい目。
普段からは考えられない声。


「皆心配してるのに。」

「なんであたしなんかをっ…!!!」


-バチンッ

麗亜が両手で流美の両頬を挟むように叩いた。
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