隣の部屋のお兄さん
「……何て?」
まさか、思いもしなかった言葉に、私は思わず聞き返してしまった。
お母さん、今…
いやいやまさかっ!そんな筈――…
「お母さん、再婚しようと思ってるの」
「えええええーーっ!!?」
やっぱり聞き間違いじゃなかったみたい
って、そうじゃなくて!!
「さ、再婚って…」
「本当はもっと早く言おうと思ってたんだけど…」
頬に手を当てて、お母さんは困ったような表情を浮かべる。