隣の部屋のお兄さん
そう考えると、胸が痛んだ。
お母さんは今まで…一人で私を育ててくれた
辛い事も悲しい事も沢山あったはずだ…
もし、新しいお父さんが出来たら
お母さんを支えてくれるかもしれない
だったら私は――…
「私は…お母さんの幸せを優先するよ。その人がお母さんを支えてくるるなら、私は構わないよ」
私がそう言うと、お母さんは一瞬言葉を失ったように目を見開き…私に勢い良く抱き付いた。
「ありがとうっ…ありがとう…葵」
私はお母さんの幸せを願うよ
――――――