ひつじをいっぴき



チュンチュン


小鳥の声で目が覚めた


(夢か・・・)


《もやしもやし》


(・・・そうよ、ぬこは"もやしもやし"って鳴くに決まってるものね)


「おはようビリー、お腹すいたの」

私はベッドに上がってきたビリーに話しかけながら体を起こし、頭を撫でてやる

(それにしても不思議な夢だったわ、どこまでが現実で夢なのかさっぱり)


そんなことを考えながらビリーにご飯をあげるために冷蔵庫を開けるが


「あれれ?」


ちょうど切らしてしまっていたのか中はすっからかんで食べるものがひとつも無かった


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