ひつじをいっぴき


グー


ビリーのお腹の虫が騒ぐ


「ビリーごめんね、すぐ摘んでくるから水飲んで我慢してて」


マイサはそう言って水を浅い皿に入れ床に置き、藁で作った籠を取り

パジャマである白いワンピースのまま外へ飛び出して行った


《もやしもやし》


そんな、段々遠くなっていく彼女を見つめながら

いってらっしゃい、と言った感じでビリーは尻尾をゆるりと振った


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