Forever Love
顔をのぞきこみ、心配そうな顔をする
先輩らしき人。
別に助けてくれなくても大丈夫だったのに...

「はい、ありがとうございました。じゃぁ私は...」

「待って!!」

来た道を戻ろうと体の向きを変えた私の腕を
掴み焦りはじめる先輩。

「何ですか?」

後ろに振り返り少し首をかしげる。

「俺、美徳高校3年の神崎翔!」

やっぱり先輩だったんだ。
暗くてあんまり見えなかった先輩の顔が
電気がパッとつき
ハッキリ見えるようになる
この人...野球部のエースの人...。

「知ってますよ、モテモテだし」
< 2 / 11 >

この作品をシェア

pagetop