管理人Ｃ
「私は君たち管理人の専属の医師。
これより、君の健康診断を始める。
いくつか質問していくから、正直に答えていってくれ。」

「まず、現在悩んでいることについて、話してみてくれ」
「社会が嫌いです」
「働きたくないということですか？」

「いえ、そういうことではないです。ところで先生、ロックは好きですか？」

「好きですね」

「私も好きです。例えば今日調子が悪かったり、苛立っていたり、
他人には理解できない特異な趣味に没頭している姿を見られたとして、
そこで今日と同じ生活は約束されないのです。

ですから私は他人が求める普通の姿を演じなくてはなりません。
他人があいつはロックが好きだったら普通の人間ではないと
思い込んでいる場合、
相手にロックが好きであることがばれ、
結果明日の生活が危うくなったとしたら、
弾圧を行い、ロックについて誹謗中傷を行うでしょうね。」

「この国は民主主義ですからね。その件はあきらめてください」

ちょっとまて。

今何が起こったのだろう。
床についてから色々考えて、突然医師が出てきて、

健康診断が始まって、ああそうか。これはいつもの夢だ。


早く起きなくてはいけない。

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